欲しがりなくちびる
「今日、真一君と何話してたの?」

朔がヘッドボードに背中を預けて雑誌を捲っていると、シャワーを浴びてきた浩輔が、そういえば、と切り出してくる。

最近の二人は夕食を済ませシャワーを浴び終えると、すぐに浩輔の寝室に籠るようになっていた。

「性の悩み、ってとこかな」

「は? 真一君ってまだ小二だったろ?」

「そう。まだ8歳になったばかり」

「でも、俺達もそれくらいの頃には、もうこういうことしてたか」

浩輔は朔のネグリジェの下に手を進めると、裸の胸を心地良い力で包み込む。朔の身体はまるで浩輔に愛されるためだけにあるみたいに何の抵抗もなくすぐに受け入れて、素肌はあっという間に彼の手のひらの温度と馴染んでしまう。

「そうだね。私達、悪い子だったもんね」

「悪いことしている自覚はないのに大人に隠れてやるんだから、確信犯だよな」

「あっ! そこ、だめ……」

浩輔は朔の感じるところを見つけるのが上手い。まるで宝探しでもするかのように、次々と未だ朔が知らなかった快感のスポットを見つけていく。浩輔から逃れようと朔が身体をくねらせると、彼は指先の動きはそのままに唇を塞ぐ。

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