幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
「あの、それ冷やさなくて本当に大丈夫ですか?」


「ああ、氷ならいらないよ。りりちゃんに殴られるの慣れてるし」


「痛くないんですか?」


「めっちゃ痛いよ。ハンパないからね、りりちゃんの平手。

今日は往復ビンタもいただいちゃったしね♪

でも、俺、りりちゃんのマジ切れしてる顔も好きなんだよね~♪」


りりちゃんの怒った顔が目に浮かんで、
思わず頬が緩む。



「如月先輩、彼女さんのこと大好きなんですね…

すごく可愛い人ですもんね…」


「そうだね♪もうかれこれ10年以上になるしね」


ま、ホントは彼女じゃないけど…



「じゃ、練習戻るね」


もじもじとはっきりしない態度のマネージャーにくるりと背中を向けて

グラウンドに戻ろうとしたそのとき、



水道の蛇口につながれていたホースがすぽんとはずれて



蛇口から水が盛大に噴き出した。
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