幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
side/りり花

「りり花どうした?肉、食ってる?」

颯大に顔を覗き込まれて、はっと顔をあげた。

「う、うんっ!」


「最近道場に来ないじゃん。どうしたの?」


パクパクと勢いよくお肉を平らげていく颯大に笑顔を作る。


「ちょっとバタバタしててね。でも、颯大すごいよねっ。

この前の大会、圧勝だったんだってね!!

さっきもね、館長が自分のことみたいに自慢してたよ」


「全然圧勝じゃねえって。ギリギリ。けっこう危なかったんだぜ?」


「またまた。颯太はいつもそうやって謙遜するよね」


「謙遜なんかしてねえって」


目尻をさげて、恥ずかしそうに頭をかいた颯太を見てくすりと笑った。


颯大は本当に昔から変わらない。


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