黄昏を往く君は


「そう」
 碧が云った。哀しげな声だった。
 それから、私を解放した。
 私はよろめて彼から離れた。
 私を見つめて、碧は微笑む。
「じゃあ、さよならだな」
 私は頷いた。
 私たちは赤の他人になる。敵になる。
 そして、いつか同じ世界に生きる同胞となるだろう。


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