BLUE STONE 壱
『父親は日本人、母親はイギリスと日本のハーフ
……この意味がわかる?ショウシ』
自分を嘲笑うかのようにこの憎い髪の毛を見た後にショウシに話をやると
ショウシは自分に話が振られると思ってなかったのか、少し目を見開いて考えた後、
「って事はケイちゃんは、クォーター?」
“クォーター”
確かに私はクォーター
でもね、ショウシ。
『世の中、そんなに甘くないの』
私の低く冷たい声が繁華街にやけに響いた気がした
こんな話、海に行く前にするなんておかしいと思ってる、わかってる。
だけどレツやショウシに聞いてもらいたいのはやっぱり信用してるからだと思うの
ううん。思う じゃなくて 信用“してる”から
『私は、生まれてこのかた父親の顔も母親の顔さえ見た事ない』
その言葉にレツや煙草を吸っていた手を止めて私を貫くように見た
まるでその瞳は何か探るように
わざとレツの瞳から目をそらして顔を俯かせる。
レツの瞳に見られたらなんでも知られちゃいそうで怖い…
私の汚い事まで知られそうで、怖い…