0の可能性
「でも実際、不器用だけど一生懸命仕事しててくれるゆかりで切実に良かったと思うわ」
たまに空回ったりするけど、と笑いながら付け足す。
「先輩それ褒めてます?」
「褒めた褒めた!」
小野先輩の適当な返事に少し不快を感じたが、先輩が優しいのは知っている。
ワイングラスを置き、肘をついた。
「プライベートなゆかりは、ホワホワしててちょっとお母さん怖いわぁ」
「お母さんて、、止めてください」
いいじゃない。プライベートくらいグダグダしたって。誰も困らないわ。