0の可能性
「九条さんありがとー。鍵はQuinnの中にあると思うから」
“ゆかりを運べ”という意味なのか、小野先輩は旦那の運転している車で夜の街に帰っていった。
「ふう…」
九条さんは言われた通り、ゆかりのバックから鍵を取り出しリビングに運んだ。
ゆかりをソファーに寝せあたりを見回す。
結構な大きさの家に一人暮らし…?
同棲人がいそうな気配はない。わざわざ会社から遠くに住む理由があるのか??
「ふぁあああ………ぁ」
「ん…?”」
諒陽がソファーを見ると、ゆかりがぽかんと口を開けて見上げていた。
ゆかりはなぜ諒陽がここにいるのかを頭をフル回転させ、考えていた。