0の可能性
一瞬、驚いた表情を浮かべ「何?急に」と笑った。
「知りたい?」
「え?」
“知りたい”というより、世間はあなたの事なら何でも気になると思うけど。
「はい」
あの定員も、モテモテ九条さんの色恋話が気になるだろう。
「いるけど、秘密―――。」
そっか…いるのか。
日も沈みかけていて、西の空が夕焼けで紅く染まった雲を浮かばせていた。
それを後ろに運転している彼の横顔は、何とも言えない表情だった。