0の可能性



「ありがとうございました。わざわざ家まで送っていただいて」

車を降りて諒陽にお礼を言う。

「気に入ってくれて良かったよ」

ゆかりが抱いている花束を見て、微笑む諒陽。いつもよりカッコよくゆかりの目には見えた。

「ふふ、デートみたいで楽しかったです」

「そう?なら今度はちゃんと誘うとするよ」

「誘ってくれるんですね」

別れの挨拶をつげようとしたその時、ぐぅと腹の虫がなる。

「………ふ」

「おい、そこは堪えて無視しようよ」

「だって」
< 81 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop