0の可能性
「ありがとうございました。わざわざ家まで送っていただいて」
車を降りて諒陽にお礼を言う。
「気に入ってくれて良かったよ」
ゆかりが抱いている花束を見て、微笑む諒陽。いつもよりカッコよくゆかりの目には見えた。
「ふふ、デートみたいで楽しかったです」
「そう?なら今度はちゃんと誘うとするよ」
「誘ってくれるんですね」
別れの挨拶をつげようとしたその時、ぐぅと腹の虫がなる。
「………ふ」
「おい、そこは堪えて無視しようよ」
「だって」