シャッターの向こう側。
これも、もう懐かしい感じ。
もう、あれから1ヶ月以上経つのか。
なんだか目まぐるしくて、時間が経つのが早かった。
T市のテーマパークの仕事が終わって、宇津木さんとチームを組むことが増えて、Mミュージックの仕事が舞い込んで。
……思えば、ほとんど組んだこともない私とやるのは、ディレクターとしては大変だったろうに。
しかも、ちょっとばかり迷惑かけた記憶なら、少なからず多数あるかも。
……そう考えてみたら、宇津木さんて面倒見いいのか。
とにかく、言動が悪いのよ、あの人は。
ブチブチ言いながら、封筒を開ける。
出て来たのは、取り急いで仕分けたカラー写真と白黒の写真。
それからたくさんのネガと、分厚いもう一つの封筒。
あの時の事を思い出しながら一枚一枚を眺める。
こっちは、私用に撮った方だね。
後でゆっくり見よう。
……で、この分厚い封筒が、宇津木さんと坂口さんにボツをくらった写真。
ボツになったのは、正直あまり見たくないけど、見なきゃ何故ボツになったのか解らないから。
封筒を開いて、写真を取り出す。
一枚目から、なんだよコレ。
「あちゃ~」
斜めに写ったホテル・ユグドラシル。
……これ、確か宇津木さんに引っ張られてぶれたんだよね。
その後で、目の前を5歳くらいの男の子が風のように走り抜けて行ったっけ。
「危ないなら危ないって言えばいいのよ」
パラパラと写真を見ながら、クスクス笑う。
でも、これじゃ確かに使えないな。
お客様が写っていたり、中心がズレていたり。
中には宇津木さんが入っちゃってたり。
「…………」
パラパラとめくりつつ、首を傾げる。
あまり人を入れないように写していたと思うんだけど……。
これも、こっちも……。
振り返ったり、横顔だったりするけど。
「宇津木さんが入っちゃってるや」
……何を考えていたんだ、私。
もう、あれから1ヶ月以上経つのか。
なんだか目まぐるしくて、時間が経つのが早かった。
T市のテーマパークの仕事が終わって、宇津木さんとチームを組むことが増えて、Mミュージックの仕事が舞い込んで。
……思えば、ほとんど組んだこともない私とやるのは、ディレクターとしては大変だったろうに。
しかも、ちょっとばかり迷惑かけた記憶なら、少なからず多数あるかも。
……そう考えてみたら、宇津木さんて面倒見いいのか。
とにかく、言動が悪いのよ、あの人は。
ブチブチ言いながら、封筒を開ける。
出て来たのは、取り急いで仕分けたカラー写真と白黒の写真。
それからたくさんのネガと、分厚いもう一つの封筒。
あの時の事を思い出しながら一枚一枚を眺める。
こっちは、私用に撮った方だね。
後でゆっくり見よう。
……で、この分厚い封筒が、宇津木さんと坂口さんにボツをくらった写真。
ボツになったのは、正直あまり見たくないけど、見なきゃ何故ボツになったのか解らないから。
封筒を開いて、写真を取り出す。
一枚目から、なんだよコレ。
「あちゃ~」
斜めに写ったホテル・ユグドラシル。
……これ、確か宇津木さんに引っ張られてぶれたんだよね。
その後で、目の前を5歳くらいの男の子が風のように走り抜けて行ったっけ。
「危ないなら危ないって言えばいいのよ」
パラパラと写真を見ながら、クスクス笑う。
でも、これじゃ確かに使えないな。
お客様が写っていたり、中心がズレていたり。
中には宇津木さんが入っちゃってたり。
「…………」
パラパラとめくりつつ、首を傾げる。
あまり人を入れないように写していたと思うんだけど……。
これも、こっちも……。
振り返ったり、横顔だったりするけど。
「宇津木さんが入っちゃってるや」
……何を考えていたんだ、私。