シャッターの向こう側。
部署……もしくはお仕事
******
「おはよ~ございま~す」
朝も元気にご挨拶!
何度も言うようだけど、社会人の必須でしょう!
だけど……
「……うるさい」
私……こういう大人になっちゃいけないと思うんだ。
隣の席から睨み付けてくる宇津木さんを眺め、バックをデスクの下にしまってから眉をしかめた。
「なんですか。徹夜ですか」
「当たり前だ。お前の声は頭に響く」
当たり前って言われても、全然知らないって言うの。
「……ついでに頭痛ですか。そりゃ~大変ですね」
淡々と答えて座ると、何故か恨みがましい視線に気がついた。
「……私、何かしましたか」
横目で見ると、宇津木さんは頬杖をついて頷く。
「何もしてないが、存在自体が妙だ」
そりゃどういう意味だ!!
「……坂口と付き合い始めたんだって?」
さすが仲がよろしいことで。
もう筒抜けですか。
「宇津木さんには、関係ないことですよ」
パソコンを立ち上げてメールを見始めた視界の隅に、宇津木さんが肩を竦める姿が見える。
「泣かすなよ?」
ゴツンと頭をデスクにぶつけた。
「どうして私が坂口さんを泣かすんですかっ!! 普通は女が男に泣かされるものでしょうが!!」
おでこを押さえつつ顔を上げ、宇津木さんを睨むと、何故か彼はしばらく天井を眺め、腕を組みつつ悩んでいる。
……悩む様な話はしてないんだけど。
「何となくそう思った。詳しくは俺にも解らん」
徹夜で頭がイカレタか……
「まぁ、確かに俺には関係ないんだが」
呟きつつ、宇津木さんは自分のパソコンに向き直った。
……坂口さんと付き合い始めて実はまだ一週間。
お互いに忙しい時もあるし、時間がある時は食事しに行ったりしてる。
まぁ……普通はそんな感じになるのか。
学生時代みたいにベッタリイチャイチャとはならないわな。
「宇津木さんは、冴子さんとは上手くいってらっしゃいますか?」
何気なく聞くと、宇津木さんはモニターを見つめたまま眉をしかめた。
「おはよ~ございま~す」
朝も元気にご挨拶!
何度も言うようだけど、社会人の必須でしょう!
だけど……
「……うるさい」
私……こういう大人になっちゃいけないと思うんだ。
隣の席から睨み付けてくる宇津木さんを眺め、バックをデスクの下にしまってから眉をしかめた。
「なんですか。徹夜ですか」
「当たり前だ。お前の声は頭に響く」
当たり前って言われても、全然知らないって言うの。
「……ついでに頭痛ですか。そりゃ~大変ですね」
淡々と答えて座ると、何故か恨みがましい視線に気がついた。
「……私、何かしましたか」
横目で見ると、宇津木さんは頬杖をついて頷く。
「何もしてないが、存在自体が妙だ」
そりゃどういう意味だ!!
「……坂口と付き合い始めたんだって?」
さすが仲がよろしいことで。
もう筒抜けですか。
「宇津木さんには、関係ないことですよ」
パソコンを立ち上げてメールを見始めた視界の隅に、宇津木さんが肩を竦める姿が見える。
「泣かすなよ?」
ゴツンと頭をデスクにぶつけた。
「どうして私が坂口さんを泣かすんですかっ!! 普通は女が男に泣かされるものでしょうが!!」
おでこを押さえつつ顔を上げ、宇津木さんを睨むと、何故か彼はしばらく天井を眺め、腕を組みつつ悩んでいる。
……悩む様な話はしてないんだけど。
「何となくそう思った。詳しくは俺にも解らん」
徹夜で頭がイカレタか……
「まぁ、確かに俺には関係ないんだが」
呟きつつ、宇津木さんは自分のパソコンに向き直った。
……坂口さんと付き合い始めて実はまだ一週間。
お互いに忙しい時もあるし、時間がある時は食事しに行ったりしてる。
まぁ……普通はそんな感じになるのか。
学生時代みたいにベッタリイチャイチャとはならないわな。
「宇津木さんは、冴子さんとは上手くいってらっしゃいますか?」
何気なく聞くと、宇津木さんはモニターを見つめたまま眉をしかめた。