EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
小鳥がホッとしていると、母親の声が一度受話器から遠ざかった。
『え?あっ…ちょっと待ってね。小鳥、ジェラルドが話したいって言うから替わるわね』
「えっ!?」
ジェラルドといえば、母親の再婚相手。
ここにいる義兄弟達の実父であり小鳥の義父でもある。
(いきなりそんな!心の準備がぁ…!)
ドキドキしながら待っていると、交替した受話器の先で低い穏やかな声が聞こえた。
『初めまして。小鳥ちゃん。君の父親になったジェラルド・クラヴィエです。電話でごめんね。本当は直接会って話をしたかったんだが…』
「はっ、初めまして!事情は母から聞きました。母のこと、よろしくお願いします」
『うん。大丈夫。お母さんのことは私がちゃんと面倒を見るからね。出産が終わったら二人で…いや、三人かな?まあ、とにかく。そっちに向かうから。その時また改めて挨拶するね』
「はい。楽しみにしてます」
名前からしてフランス人の血を受け継ぐ闇人だが、日本語がとても流暢だ。
長年生きてる賜物だろうか。
『早く会いたいな~。写真は見せてもらったんだけど、実際の小鳥ちゃんの方が断然可愛いと思うし、私も楽しみだよ』
「は、はぁ~…」
どう反応すればいいか悩み、とりあえず曖昧な相槌を打つ。
『そうだ!愚息達とはどうかな?イジメられてない?白魔とか静理は暴力的だから心配だよ…。フェオは他人に我関せずだし、オーレリアンはツンケンしてるし…まあ、そこが可愛いんだけどね。何か身の危険を感じたらカロンかルカに守ってもらいなさい。いいね?』