EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「これとかは、どうだ?」
フェオドールが示したのはリボンのアクセントがついた淡いピンクのハイヒール。
「わあ…素敵なデザインですね」
「ハイヒールなんてやめときなよ。とろいお前は絶対こけるでしょ」
オーレリアンがグサッと図星をついてきた。
「うぅ……転ぶ自信は…確かにあります」
「けどハイヒールしかなくねぇ?」
色んな靴を手に取りながらカロンが言う。
「あの、パーティーって舞踏会なんですよね?私、ハイヒールだと踊れない…というかそもそもダンスできないんですが…」
「ああ、気にすることないよ。私の趣味でパーティーの時にはダンスを取り入れてるだけだからね。絶対踊らなきゃいけないわけじゃないし、お姫様が壁の花っていうのも魅力的だよ」
安心させるようにウインクするジェラルド。
義兄弟達の父親は更に続けてこんなことを言い出した。
「それからね、今回はちょっと趣向を変えてマスカレードにしようと思っているんだ」
「マスカレード!?」
小鳥以外の兄弟達が驚きに声を上げる。
「え…?マスカレードって…何ですか?」
首を傾げていると、ルカがコソッと教えてくれた。
「仮面舞踏会だよ」