EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ


 ジェラルドの思いつきで仮面を装着することになった歓迎パーティー。

大胆かつ派手好きな父親に振り回されるのは慣れっこなので、兄弟達は何も言わずにジェラルドが持ってきた仮面を手に取った。

「いや~、イタリアにいる闇人の親友がベネチアで買ったものを色々プレゼントしてくれてね。いつか使いたいと思っていたんだよ」

嬉しそうに喋るジェラルドの隣で、小鳥もドレスに似合いそうな仮面を選んだ。


そして翌日のパーティー開始時間。

ドレスアップしてパーティー用の大広間へ向かった小鳥は、ホールを覗いて驚いた。

「あ、明るい…!」

普段、だだっ広いだけで面白みのカケラもないこの部屋は使われていないため薄暗いのだが、今日は様相がガラリと変わっていて華やかだ。

天井から吊るさがった豪華なシャンデリア、広間の隅に配置された燭台の上で光る何本もの蝋燭。

立食用スペースには丸テーブルが並べられ、ボトルに入った血液と沢山のグラスが用意されている。


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