EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「私にはこれがあります」

そう言って小鳥が見せたのは淡いピンクに金色のラメが入った女の子らしい仮面。

それには持ち手となる長い棒がついており、直接顔に装着するカロンの仮面とはタイプが違った。

「あー…確かにそっちもいいかもだけど、あんたは小動物だから俺的には猫耳希望」

「そ、そうですか…?」

返事に困り、とりあえず苦笑い。

すると大広間から音楽が聴こえてきた。

「お、始まったな」

この日のために呼んだ白魔と馴染みのある楽団が華やかなワルツを奏でる。

「あ!いたいた。小鳥!」

ホールの中から仮面を手に持ったルカが近づいてきた。

カロン同様、黒のタキシードを着用し、首には水色のアスコットタイ。

金髪碧眼のルカによく似合っている。

「ルカくん…」

どこの絵本から抜け出して来た王子なのかと、思わず見惚れてしまった小鳥。


(カッコイイ…)


キリッとした表情で黙って立っていれば、さぞかし女性に騒がれることだろう。


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