EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
けれど、クールな顔が長く続かないのがルカだ。
小鳥に近寄るまでの短い距離で、もう色白の頬を赤く染め上げていた。
「……かっ!」
自分が勧めたドレスを着てこちらをジッと見つめる小鳥がドストライク過ぎて、思わず叫びそうになる。
「……わぃぃ…」
にやける口元を片手で隠しながらそっぽを向き、ルカは小さく感想を述べた。
「ルカくん…?」
「どうしようっ…ヤバイ。まともに見れないかも…」
この言葉のみ聞こえた小鳥は、傷ついた表情で目を見開いた。
「えっ!私…そんなに似合ってないですか…?やっぱり、私にドレスなんて…」
「あっ、いや!そういう意味じゃなくて…!」
慌てて弁解するルカ。
そんな彼の横から嘲るような笑い声がした。
「ハッ、ヘタレ」
オーレリアンだ。
「ルカさ、素直にこう言えないわけ?」
侮蔑をこめた眼差しで兄を見ながら、末っ子は小鳥の顎を指でクイと上向かせた。
至近距離でニヤリと笑うオーレリアン。
彼の仮面は小鳥と同じ持ち手付きなので、隠されていない表情や青い瞳がハッキリ見える。
オーレリアンはサラリと言った。
「メスブタにしては、可愛いよ」