EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

だが、とりあえず小鳥は自分の制服に着替えた。

紺色のブレザーに袖を通し、リボンをつける。

と、その時、ズキンと首が痛んだ。


「うっ…。白魔さんに噛まれたとこ…まる見えだ…」

鏡の前に立ち、確認する。

静理に噛まれた太ももはスカートの内側だが、白魔の痕はどうしようもない。


(なるべく髪で隠しとこう…)


髪の毛を整えてから廊下へ出て、居間の扉をノックした。


「失礼します…。カロンさん、お待たせしました」

中へ入るとカロンの他に白魔とオーレリアンがいた。

「あんた、面白いな。ここに入る時、ノックいらねぇから」

カロンが笑う。

「は、はい…!」

「ん。じゃあ行くか」

そう言ってソファーから立ち上がろうとしたカロン。

が、その瞬間、鋭いナイフがカロン目掛けて飛んできた。

「っ!」

ギリギリでかわしたナイフはソファーにブスリと突き刺さる。


「カロン、僕のプリマドンナを連れてどこに行くの?」


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