イケメン弁護士の求愛宣言!
「よかったね。おいしくて」

見ると、弁護士さんが目を細めている。

子どもっぽかったかもと気恥ずかしさを感じつつ、私も彼に苦笑いを向けた。

こんなしっとりとしたバーで、『甘くておいしい』を大きな声で言うのはナシだったかな……。

「きみ、ひとりなの?」

弁護士さんは笑いを止めると、優しい笑顔でそう聞いてきた。

「はい。実は、コンパ帰りなんですけど、ちょっとハズレだったんで飲み直してるんです」

ハハハと苦笑いをしたあと、余計なことを喋ってしまったと反省だ。

きっと、そこまで聞いていない。

アルコールが適度に回っているせいか、自分で自覚する以上に、テンションが上がっているみたい。

だけど、弁護士さんは意外と話に乗ってきて、体ごと私に向けている。

「そうだったんだ。だから、女の子ぽいかわいい服を着てるんだな。そんな子がひとりなのは、変だなと思ってたんだけど」
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