イケメン弁護士の求愛宣言!
弁護士さんはグラスを片手に隣の席に座ると、私にニコリと笑顔をみせた。

「オレは真斗(まさと)っていうんだけど、きみは?」

「私は由依子です。真斗さんも、おひとりなんですか?」

初対面の男性を下の名前で呼ぶのは、結構恥ずかしいものがある。

平然とした振りをしているけれど、内心はドキドキと緊張していた。

「ああ、オレもひとり。実は、夕方に帰国したばかりでさ」

「帰国? っていうことは、真斗さんて海外に行ってらしたんですか?」

「そう。ちょっとね」

言葉を濁されたから、それ以上はツッコまなかったけど、旅行なのかなんなのかは分からない。

そういえば、内野法律事務所の跡取り息子さんも海外に留学中とかで、そろそろ帰国すると聞いている。

私が転職する前にはすでに留学をされていたから、どういう人なのかはまったく分からないけど、他の先生いわく『超イケメン』らしい。

弁護士が海外に留学することは珍しくないし、真斗さんも同じかもしれない。
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