イケメン弁護士の求愛宣言!
そんなに本気で言われると照れくさい。

「すごく嬉しいんですけど、そんなに珍しい性格ですか……?」

「うん。オレたちの周りにいる女性は、プライドが高くて打算的で。自分の素なんて、まったく見せないから」

真斗さんも来島先生も、同じような考え方なんだ。

私からしてみれば、真斗さんたちの方が珍しいけど……。

とりたてて美人でも頭がいいわけでもない私に、ふたりはこんなにも想ってくれるんだから。

「じゃあ、美織さんはどうなんですか? 真斗さんが付き合ってた人だから、きっ素敵な人だったんですよね? ワガママとか言われてましたけど……」

腑に落ちない様子で聞いてみると、来島先生は意地悪そうに口をへの字にした。

「だから、オレは由依子ちゃんが好きなんだけどなぁ。真斗の話をするのは不本意だけど……」

そう言われて、しまったとばかりに手で口を覆う。

すると、先生はすぐに笑みを戻してくれた。

「まあ、いいや。こうやって会話ができるから。美織はね、自我も強いしプライド高いしで、最後の方は真斗も疲れきってたよ」
< 155 / 301 >

この作品をシェア

pagetop