イケメン弁護士の求愛宣言!
「え? どういうことですか? 真斗さん……」

ここには今、ふたりきり。

でも、誰でも使う給湯室だから、いつ他の人に入られてもおかしくない。

そんな場所で、手首を掴まれたままの私は、緊張が最高潮に達していた。

「ただの口実だよ。こうでもしないと、由依子ちゃんとふたりきりで話をするのは難しそうだろ? だけど、すごい偶然だな。まさか、ここで働いていたなんて」

どうやら真斗さんは、私との再会を嫌だとは思っていないみたい。を

驚いた表情を見せたのも最初だけで、今はかなり余裕な雰囲気を出している。

「私も驚きました……。真斗さんが、内野先生の息子さんだったなんて。昨夜は、弁護士の先生だってことは、気づいていたんですけど……」

思いがけない再会と、こうやって密室で話しかけられていることに戸惑って、表情も硬くなる。

だけど真斗さんは、笑みを崩さなかった。

「そうだったのか。それでもオレに、また会いたいと思ってくれた? それとも、思わなかった?」
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