~Still~
「あら、残念!お忙しいんですね」

「まあ、夜の打ち合わせは半分デートみたいなものですけど」

理恵はそう言うと、ニッコリと笑った。

「いいですね、デート!今晩、私達は女子会です」

「女子会も私は好きですよ。
……では、そろそろ失礼します」

理恵は、頭を下げるとエレナを真っ直ぐ見つめ、踵を返した。

「……なーに、あの雌狐タイプの女は」

エレナはホッと息をついて、咲希を見た。

「文芸清輝の高宮理恵さん。 このあいだ、『Sou』で会ったの。颯太くんに会いに来てた」

「あー、NEEDの出版社ね。けどさ」

咲希は眉を寄せて空を睨んだ。
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