~Still~
「……恥ずかしい……」

颯太は、首を振りながらエレナをしっかり見つめた。

「今の僕がいるのは、あなたのお陰です」

エレナはちょっと笑った。

「あの時の颯太くんは、凄く生意気だった」

颯太は、白い歯を見せて笑った。

「あの時のあなたは、今と変わらない。
とても素敵です」

「ちっとも素敵じゃないよ。まだ何も成し遂げてない」

「僕には分かります。あなたは絶対、今よりも凄い女優になる。僕は、信じてます。
1ヶ月したらあなたはアメリカに帰る。エージェントからいい話が入ると、もっと早く帰ってしまうかも知れない。けどそれまで、僕はあなたといたい」

ああ、私は。
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