~Still~
颯太は答えない。

エレナには、この沈黙が長く感じた。

……嫌われちゃったみたい。

私みたいなタイプ、颯太くんは嫌なんだ。

エレナは、こっちを見てくれない、おまけになにも言わない颯太を見て、胸が潰れそうだった。

次第に息が苦しくなり、片手で胸を押さえる。

「どうして何にも言わないの?
私を嫌いになったなら、正直にそう言ってよ」

……っ…!!

颯太は弾かれたようにエレナを見た。

迫った眉の下の、切れ長の眼が射るようにエレナを捉える。

「練習に参加したのをどうこう言うつもりはありません。僕が誘ったんですから。
……でも……あなたは分かってない」
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