~Still~
「私と颯太くんが一緒に居られるのは1ヶ月だけで……颯太くん、私に、自分を知ってほしいから、何でも聞いてって言ったわよね?」

颯太の喉が上下に動いた。

「颯太くんを、教えてよ」

颯太は一瞬眼を閉じて、それから苦しげな顔でエレナを見つめた。

「ねえ、颯太くん」

……なんだよ。

俺が妬いてるって、気付いてないのかよ。

俺以外の男を見つめるな。

俺以外の男に、そんな魅力的な笑顔を見せるな。

俺以外に、名前を呼ばせるな。

こんなガキっぽい俺は、きっとまた、『年下』として嫌われるんだ。

颯太は胸が焼け付くようで我慢できず、エレナを引き寄せて抱きしめた。
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