~Still~
颯太は短く答えると、エレナの体に顔を埋めた。

首筋に這わせた舌が鎖骨に力強く沿って、エレナは反射的に息を飲んだ。

「颯太くん、ねえ待って」

「………」

颯太の大きな手がエレナの内腿を撫で上げ、その指が優しく遊ぶ。

「やめて、待ってっ」

エレナは、両腕を颯太の胸に突っ張るようにして伸ばした。

「酔ってるんでしょ?大丈夫?」

……大丈夫だって?大丈夫に決まってる!

颯太は短く答えた。

「酒なんか飲んでない」

至近距離から瞳を覗き込まれ、颯太はエレナから眼をそらした。

「木佐さんのがいいですか、俺より」

木佐さん?
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