~Still~
「俺より四歳上の木佐さんは、アッという間にあなたの心に入り込んで、俺よりも近い距離に……」

「違うよっ!」

エレナは、悲しかった。

「あれは簡単に言えば、演技だよっ」

颯太は凍てついたような眼差しを向けた。

「演技?……嘘だ」

エレナは、眉を寄せて颯太を見つめた。

「じゃあ、どうして僕の恋人だと言わなかったんですか?どうして、古い知り合いだなんて」

「そんなの、決まってるじゃん!一ヶ月しかいられないんだよ?私はアメリカに帰って、夢を追いかけなきゃならない。颯太くんだって、わかってるでしょ?私が居なくなってから、回りのみんなに色々聴かれなきゃならなくなったら申し訳ないと思ったから、恋人だとは言えなかったよ」
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