~Still~
ホッと息をついてから、諦めたように天を仰ぎ、颯太は話し出した。

「偶然、店に入ってくるあなたを見て、驚いたんです。しかもあなたは、店内を見回しながら真っ直ぐ僕の方に近付いてきて……」

は?

それのどこに隠れる理由があるわけ?

私、危険人物?

「意味分かんないんだけど、要は、私のせいってこと?」

そう言って、エレナは唇を引き結んだ。

「そうです、あなたのせいです」

「なんでそうなるの?」

「それは……食事をしながらお話します」

颯太が照れたように、エレナを斜めから見下ろした。

「僕と食事、してくださいますか?」
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