~Still~
「あなたには、高宮さんみたいな人がお似合いだと思うわ」

颯太は僅かに眼を細めると、精悍な顔を傾けた。

「どういう意味ですか?」

「それは彼女に聞けば?もしくは、本気で付き合えばわかるんじゃないの?」

エレナは、スッと笑みを消すと颯太を一瞥し、はっきりとした口調で告げた。

「私はね、男になんか期待しないの。
自分にしか期待しないの!!」

エレナは付け加えた。

「あなたの事なんて、好きでもなんでもなかった」

エレナはスーツケースを持つと、数歩歩いた。

「颯太くん、今までありがとう。お元気で」
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