~Still~
それは、木佐隆也だった。

濃紺のシャツにダメージジーンズ。

「エレナ!やっぱエレナだ!そうじゃないかと思って、声をかけようとしたんだ」

エレナはこの嬉しい驚きに眼を見開き、それから隆也にハグした。

「隆也!会えて凄く嬉しい!」

隆也はエレナとハグしたまま、エレナの顔を見つめた。

「テレビ見たよ。『Agrippina』俺も見に行くわ」

「ほんと?!ありがと!」

「なあ」

「なに?」

「ショットガン飲もうぜ。テキーラは、ダメだけど」

エレナは、悪戯っぽく笑った。
< 291 / 351 >

この作品をシェア

pagetop