~Still~
「大丈夫?」

「俺に二言はねえ!」

その時である。

「いつまで抱き合ってんの!誰、この人」

咲希の鋭い声にエレナは我に返った。

「あっ、彼は木佐隆也君。颯太君と同じ野球チームのピッチャーなの」

隆也が慌てて咲希と亜子に頭を下げた。

「隆也、咲希と亜子。私の親友」

「初めまして!さあ、飲むわよ、ショットガン!」

咲希は皆を促しながらカウンターからさほど離れていないテーブルへと移動すると、店員にショットガンを4つ注文した。

程なくしてショットガンが運ばれてきたのを見ると、全員が一瞬黙ってグラスを指で引き寄せた。
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