午前0時の恋人契約
「市原さん、市原さん、聞いてくださいよ〜」
「どうしたの?また彼女ののろけ?」
「えへへ〜、わかります?」
ところがそこでは、馴れ馴れしくすみれの肩を抱き話す津賀の姿……。
って……あの野郎!!またやってやがる!!
先ほどまで笑みを浮かべていた顔が、キッとつりあがるのが自分でも分かった。
前から思ってはいたが……こいつはどうしていつもいつもすみれに無駄にベタベタするんだよ!!
彼女はいるそうだが、本当にいるんだろうな!?ただ単にすみれに触りたいだけなんじゃないのか!?
すみれも拒め!払え!
そう睨む俺の気持ちなどつゆ知らず、津賀はすみれから離れる気配はない。
本当なら『人の彼女に触るな』と怒りたいけれど、俺たちの関係はまだここでは公にしていないから内緒のままだ。
というのも、すみれが『恥ずかしいからまだ黙っていてほしい』と言ったからで……どうせいつかはバレるのだし、やましいことも恥ずかしがることもないからいいと思うけれど。
公に付き合っていると言えれば、津賀のああいう行動もなくなるだろうし……。
っ〜……クソ!!