ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
響さんとの結婚に関しては、他人からどう言われても気にしないって決めていた。
だって、気にしてたらきりが無い。


だから嫌な言われ方をしても、スルーするだけ。
ずっとそう思ってきたし、そう出来ていたつもりだった。


なのに今、陰で言われていることを、とても嬉しいって思う。


私に与えられた役割は、響さんの立派な奥様になること。


奥様なんだから家のこと、って思ってたけど、認めてもらえる場所はそこだけじゃない。
仕事を頑張ることでも近付けるんだなと思ったら、それはとても新しい発見だった。


そして……。
ああそうか、と、私はそこに気がつく。


響さんにパワーをもらって、響さんと一緒に仕事出来るのが嬉しくて、頑張った。
そして頑張ってるって言ってもらえるのは、いつもどこでも響さんのことを考えていたからだ。


それならば。
響さんの為に私が出来ることは、きっとまだまだたくさんある。
こんな私でも、響さんの立派な奥様になることは出来る。


それは今、私にしか出来ないこと。


そうやって響さんの隣のポジションを独り占め出来るのは、どうしようもなく幸せなことだって思えた。
< 103 / 224 >

この作品をシェア

pagetop