ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
濡れた髪をワシャワシャと勢い良く拭いて、タオルを肩から掛けると、響さんは冷蔵庫を開けて中を覗き込んだ。
中に突っ込んだ右手で缶ビールを二本取ると、その一本を私に差し出してくれる。
「え? 響さん、私は……」
「いいだろ、一本くらい。付き合えよ」
「は、はい……」
押し付けられるままに缶を受け取った私を見遣ってから、響さんは私の向かい側に座る。
「ほら、乾杯」
開けた缶を突き出しながら急かされて、私も慌ててプルトップを引いた。
カン、と鈍い音を立てて、缶をぶつける。
響さんは琥珀色の液体を喉に流し込んだ。
軽く仰け反らせた喉。
ゴクゴクと飲み干す音と共に上下する男らしい喉仏に、思わず見入ってしまう。
フウッと息を吐きながら、響さんは缶から唇を離した。
そして、ぼんやりとバカみたいに響さんを見つめる私に、怪訝そうに眉を寄せる。
「萌、何だよ?」
「あっ! 何でもないです。ごめんなさい」
慌てて言い繕って目を逸らす。
そうしてチビチビとビールを口にした。
そんな私を頬杖をついて眺めてから、あのさ、と響さんが口を開いた。
「それ、癖? 悪いことしてないのに、直ぐ謝るの」
「え? ……はっ。すみませ……」
「ほら、また」
「う」
言われたそばから謝罪の言葉が口に出掛かって、私はギュッと唇を噛み締めた。
中に突っ込んだ右手で缶ビールを二本取ると、その一本を私に差し出してくれる。
「え? 響さん、私は……」
「いいだろ、一本くらい。付き合えよ」
「は、はい……」
押し付けられるままに缶を受け取った私を見遣ってから、響さんは私の向かい側に座る。
「ほら、乾杯」
開けた缶を突き出しながら急かされて、私も慌ててプルトップを引いた。
カン、と鈍い音を立てて、缶をぶつける。
響さんは琥珀色の液体を喉に流し込んだ。
軽く仰け反らせた喉。
ゴクゴクと飲み干す音と共に上下する男らしい喉仏に、思わず見入ってしまう。
フウッと息を吐きながら、響さんは缶から唇を離した。
そして、ぼんやりとバカみたいに響さんを見つめる私に、怪訝そうに眉を寄せる。
「萌、何だよ?」
「あっ! 何でもないです。ごめんなさい」
慌てて言い繕って目を逸らす。
そうしてチビチビとビールを口にした。
そんな私を頬杖をついて眺めてから、あのさ、と響さんが口を開いた。
「それ、癖? 悪いことしてないのに、直ぐ謝るの」
「え? ……はっ。すみませ……」
「ほら、また」
「う」
言われたそばから謝罪の言葉が口に出掛かって、私はギュッと唇を噛み締めた。