ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
――……
土曜日の朝。
いつもより少しだけ朝寝坊をして、私はリビングで音声を小さくしてテレビを眺めながら、カフェオレを飲んでいた。
フッと見上げた時計が午前八時半を回った時、響さんが欠伸をしながら寝室から出て来た。
「……おはようございます」
挨拶は、ほとんど反射的だった。
響さんは一瞬欠伸を飲み込んでから、ああ、と短く返事をした。
一週間過ぎて、先週の週末の気まずさは時間が解決してくれた。
平日五日間、朝、顔を合わせて挨拶して、ほんの少しでも向かい合う時間を重ねれば、この程度のやり取りは普通に出来る。
「萌、今日は早いな」
「……コーヒー淹れますね」
ぎこちない笑みを浮かべて、今までと同じ空気を作ろうとした響さんを、私は短い言葉で遮った。
そして俯いたまま、響さんに声を掛ける。
「顔、洗って来て下さい」
響さんは黙って洗面所に向かう。
その足音を聞きながら、私は響さんのマグカップにコーヒーを注いだ。
キッチンからリビングに戻って、テーブルの上にカップを置く。
そして私はソファの上で膝を抱えながら、再び自分のカフェオレに口を付けた。
やがて響さんが戻って来る。
土曜日の朝。
いつもより少しだけ朝寝坊をして、私はリビングで音声を小さくしてテレビを眺めながら、カフェオレを飲んでいた。
フッと見上げた時計が午前八時半を回った時、響さんが欠伸をしながら寝室から出て来た。
「……おはようございます」
挨拶は、ほとんど反射的だった。
響さんは一瞬欠伸を飲み込んでから、ああ、と短く返事をした。
一週間過ぎて、先週の週末の気まずさは時間が解決してくれた。
平日五日間、朝、顔を合わせて挨拶して、ほんの少しでも向かい合う時間を重ねれば、この程度のやり取りは普通に出来る。
「萌、今日は早いな」
「……コーヒー淹れますね」
ぎこちない笑みを浮かべて、今までと同じ空気を作ろうとした響さんを、私は短い言葉で遮った。
そして俯いたまま、響さんに声を掛ける。
「顔、洗って来て下さい」
響さんは黙って洗面所に向かう。
その足音を聞きながら、私は響さんのマグカップにコーヒーを注いだ。
キッチンからリビングに戻って、テーブルの上にカップを置く。
そして私はソファの上で膝を抱えながら、再び自分のカフェオレに口を付けた。
やがて響さんが戻って来る。