ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
「萌」
静かにコーヒーを飲んでいた響さんが、私を呼んだ。
そんな静かな声にもビクッとして、私は恐る恐る顔を上げた。
緊張して顔を強張らせる私にフッと息をついて、響さんは一瞬苦笑した。
「用がないなら、出掛けないか?」
「え?」
「せっかくの休みに、悶々としてても精神衛生上良くないだろ。デートしよう」
コーヒーを一口啜ってから、まるで自分に言い聞かせるように響さんは立ち上がった。
響さんが言った言葉を一瞬頭で理解出来なくて、私はただきょとんと響さんを見上げる。
「あ~、今日はどこ行こっかな~。萌、行きたいとこあるか?」
「えっ!? あのっ……」
「今のテレビ、良かったな。タイムリーだし、行ってみるか」
私の返事も聞かずに、響さんは自分の部屋に戻って行った。
なんて強引な……と思いはしても、私も慌てて立ち上がる。
デート。
響さんが、私を誘ってくれた。
先週あんなに怒らせてしまったのに。
それがとても嬉しくて、少しだけ気分が上昇する。
それでも……私の意識から、座談会への不安はそう簡単に無くなってはくれない。
何か起きると決まった訳じゃない。
だからこそ不安で緊張して、どうしても落ち着かない。
せっかく響さんが誘ってくれたのに、気付くと考え込んでしまう自分が嫌だった。
静かにコーヒーを飲んでいた響さんが、私を呼んだ。
そんな静かな声にもビクッとして、私は恐る恐る顔を上げた。
緊張して顔を強張らせる私にフッと息をついて、響さんは一瞬苦笑した。
「用がないなら、出掛けないか?」
「え?」
「せっかくの休みに、悶々としてても精神衛生上良くないだろ。デートしよう」
コーヒーを一口啜ってから、まるで自分に言い聞かせるように響さんは立ち上がった。
響さんが言った言葉を一瞬頭で理解出来なくて、私はただきょとんと響さんを見上げる。
「あ~、今日はどこ行こっかな~。萌、行きたいとこあるか?」
「えっ!? あのっ……」
「今のテレビ、良かったな。タイムリーだし、行ってみるか」
私の返事も聞かずに、響さんは自分の部屋に戻って行った。
なんて強引な……と思いはしても、私も慌てて立ち上がる。
デート。
響さんが、私を誘ってくれた。
先週あんなに怒らせてしまったのに。
それがとても嬉しくて、少しだけ気分が上昇する。
それでも……私の意識から、座談会への不安はそう簡単に無くなってはくれない。
何か起きると決まった訳じゃない。
だからこそ不安で緊張して、どうしても落ち着かない。
せっかく響さんが誘ってくれたのに、気付くと考え込んでしまう自分が嫌だった。