ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
「御馳走様」
響さんは箸を置くと、割とお行儀よく両手を合わせて呟いた。
「いえ。お粗末様です」
誰の胃にも入らない、と思った後だからこそ、響さんが食べてくれたのが嬉しかった。
真っ直ぐ顔を上げて、響さんに笑顔を向ける。
響さんは缶の残りを煽ってから、ガタンと音を立てて立ち上がった。
「あの、響さんっ」
目で追うように顔を上げると、響さんは椅子をテーブルに戻しながらチラッと私に視線を向けた。
「……今度の週末は、お料理してもいいですか?」
必死な顔で真剣に問い掛ける私に、響さんの目がきょとんと丸くなる。
そして、口元を押さえて軽く吹き出すように笑い出した。
「それ、俺に許可取らなきゃ出来ないことなのか?」
「響さんの好きな物作ります。週末くらいは一緒に食事したいです。……ダメですか?」
「はいはい。勝手にしろよ」
響さんは呆れたような口調で軽くそう言って、ヒラヒラと手を振って私に背を向けた。
「先に休むよ。お休み」
「お休みなさい」
リビングを抜けて寝室に入って行く広い背中を黙って見送った。
手元に残ったビールの缶と、響さんが残した缶、そして空っぽの器を見つめる。
なんだか、ほんわかと心があったかくなった。
響さんは箸を置くと、割とお行儀よく両手を合わせて呟いた。
「いえ。お粗末様です」
誰の胃にも入らない、と思った後だからこそ、響さんが食べてくれたのが嬉しかった。
真っ直ぐ顔を上げて、響さんに笑顔を向ける。
響さんは缶の残りを煽ってから、ガタンと音を立てて立ち上がった。
「あの、響さんっ」
目で追うように顔を上げると、響さんは椅子をテーブルに戻しながらチラッと私に視線を向けた。
「……今度の週末は、お料理してもいいですか?」
必死な顔で真剣に問い掛ける私に、響さんの目がきょとんと丸くなる。
そして、口元を押さえて軽く吹き出すように笑い出した。
「それ、俺に許可取らなきゃ出来ないことなのか?」
「響さんの好きな物作ります。週末くらいは一緒に食事したいです。……ダメですか?」
「はいはい。勝手にしろよ」
響さんは呆れたような口調で軽くそう言って、ヒラヒラと手を振って私に背を向けた。
「先に休むよ。お休み」
「お休みなさい」
リビングを抜けて寝室に入って行く広い背中を黙って見送った。
手元に残ったビールの缶と、響さんが残した缶、そして空っぽの器を見つめる。
なんだか、ほんわかと心があったかくなった。