ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
優しいフローラルのシャンプーの香りが鼻をくすぐる。
響さんの濡れた髪が頬に触れて、ちょっと冷たい。
「べ、別に、何も……」
ドキッとしながら笑顔で誤魔化す。
背中に響さんの胸が当たるのを感じながら、手元に視線を落とした。
響さんは一度腕を解くと、私の両手を握って洗い物を中断させた。
そして、蛇口を捻って水を止めると、右腕だけで私の肩を抱き抱えた。
「嘘つくな。食事終わった辺りから、沈んだ顔してただろ」
「あ……」
「誤魔化してもバレバレなんだよ。ちゃんと言えって言ったろ」
響さんの左腕が私の頭を抱え込む。
伝わってくる温もりに、不安定な気持ちがグラッと揺らいだ。
響さんの優しさに、ジワッと涙が浮かんで来る。
これ以上を求めるような我儘を言いたくない……。
それでも私は響さんの右腕に両手を掛けた。
躊躇いながら、胸を過った不安を口にした。
「……赤ちゃん……」
「え?」
「……響さん、赤ちゃん欲しくないんですか?」
「……え?」
私の身体に巻き付いた響さんの腕が一瞬ピクッと震えたのが感じられた。
思わず背後の響さんを振り返ると、
「……え、っと……」
響さんは明らかに困惑したように目を逸らした。
響さんの濡れた髪が頬に触れて、ちょっと冷たい。
「べ、別に、何も……」
ドキッとしながら笑顔で誤魔化す。
背中に響さんの胸が当たるのを感じながら、手元に視線を落とした。
響さんは一度腕を解くと、私の両手を握って洗い物を中断させた。
そして、蛇口を捻って水を止めると、右腕だけで私の肩を抱き抱えた。
「嘘つくな。食事終わった辺りから、沈んだ顔してただろ」
「あ……」
「誤魔化してもバレバレなんだよ。ちゃんと言えって言ったろ」
響さんの左腕が私の頭を抱え込む。
伝わってくる温もりに、不安定な気持ちがグラッと揺らいだ。
響さんの優しさに、ジワッと涙が浮かんで来る。
これ以上を求めるような我儘を言いたくない……。
それでも私は響さんの右腕に両手を掛けた。
躊躇いながら、胸を過った不安を口にした。
「……赤ちゃん……」
「え?」
「……響さん、赤ちゃん欲しくないんですか?」
「……え?」
私の身体に巻き付いた響さんの腕が一瞬ピクッと震えたのが感じられた。
思わず背後の響さんを振り返ると、
「……え、っと……」
響さんは明らかに困惑したように目を逸らした。