ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
残業して書き上げた企画書を提出してから三日後。
出勤してすぐに、私は篠沢課長に呼ばれた。
オフィスの片隅のフリースペースで向かい合って座ると、課長は私の企画書をテーブルの上に広げた。
「これ、なかなか、面白い。よく出来てるな、って、香川とも話し合ったんだ」
「ほんとですか!?」
今までいくつも企画書は書いて来たけど、こんな風に評価されたのは初めてだった。
目を見開いて身を乗り出す私を、篠沢課長は目を細めて笑った。
「もちろん、実際に誌面にするにはもうちょっと練る必要もあるけど……。
それでね。沢木さんももう三年目だし、そろそろ企画全般任せてみてもいいんじゃないか、ってことになってね」
「あ……ありがとうございます!」
想像すらしなかった課長の言葉に、胸が異様にドキドキした。
今までは与えられた仕事を無難にこなすだけで精一杯だったし、それが出来れば満足してた。
評価されて責任ある仕事を任せてもらえることが、こんなに嬉しいと思うなんて。
どう見てもキャリアウーマンには程遠い私には、想像も出来なかったのに。
「手始めに、香川の抱えてる連載の再来月号、作ってみてくれないか? 人材のピックアップはしてあるから、スケジュール調整から引き継いで欲しい」
そう言って課長が私に与えてくれたのは、多分野で活躍する若手行員数人の座談会の記事。
リアルな『行員像』を紹介している、と、いつも好評な連載だった。
出勤してすぐに、私は篠沢課長に呼ばれた。
オフィスの片隅のフリースペースで向かい合って座ると、課長は私の企画書をテーブルの上に広げた。
「これ、なかなか、面白い。よく出来てるな、って、香川とも話し合ったんだ」
「ほんとですか!?」
今までいくつも企画書は書いて来たけど、こんな風に評価されたのは初めてだった。
目を見開いて身を乗り出す私を、篠沢課長は目を細めて笑った。
「もちろん、実際に誌面にするにはもうちょっと練る必要もあるけど……。
それでね。沢木さんももう三年目だし、そろそろ企画全般任せてみてもいいんじゃないか、ってことになってね」
「あ……ありがとうございます!」
想像すらしなかった課長の言葉に、胸が異様にドキドキした。
今までは与えられた仕事を無難にこなすだけで精一杯だったし、それが出来れば満足してた。
評価されて責任ある仕事を任せてもらえることが、こんなに嬉しいと思うなんて。
どう見てもキャリアウーマンには程遠い私には、想像も出来なかったのに。
「手始めに、香川の抱えてる連載の再来月号、作ってみてくれないか? 人材のピックアップはしてあるから、スケジュール調整から引き継いで欲しい」
そう言って課長が私に与えてくれたのは、多分野で活躍する若手行員数人の座談会の記事。
リアルな『行員像』を紹介している、と、いつも好評な連載だった。