ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
課長との話を終えて、直ぐに香川主任から引継ぎを受ける。


「これが任せられると助かるよ。不安もあるだろうけど、多分沢木さんにもやりやすいと思うよ。
……まあ、これはただの偶然だけどね」


そう言いながら、香川主任は少しだけ意地悪に笑った。


渡されたのは、インタビュー対象の行員リスト。
そこに響さんの名前を見つけて、ドキンと鼓動が騒いだ。


「もう事前承諾は得てるから大丈夫。旦那相手なら、初めての仕事でもちょっとは心強いんじゃないか?」

「は、はい!」


思ってもいない展開に、ドキドキした。


心強さよりは緊張感の方が強い。
でも、響さんと一緒に仕事出来るチャンスだ、と思ったら。
心には、ワクワクが広がって行った。


仕事で響さんと関われるなんて、久しぶり。
結婚して関係性も変わってしまったけど、またこんなチャンスが与えられるなんて思いもしなかった。


そして私は、響さんに出逢った、初めてのインタビューの時のことを思い返していた。
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