麻美ちゃんと女好き王子

…………



「お疲れ様でしたー」



観覧車を出た後は、高瀬先輩に別れを告げてあたしはすぐに麻也くんに電話をかけた。

早く、早く…と思いながら麻也くんが出てくれるのを待つと、やがて麻也くんが電話に出てくれて。



「…フラれた?」



その声をきいた途端、あたしはやっぱり安心して思わず笑みを浮かべた。

そして…



「んー…フラれたっていうか…。

ねぇ、今から逢えない?」



あたしがそう言うと、麻也くんが電話の向こうで言う。



「え、俺風邪で家に寝込んでて…」

「嘘つき」

「!!」

「今日ずっと、あたし達のあとつけてたんでしょ?知ってるんだから」



あたしが得意げにそう言ったら、麻也くんは少しびっくりしつつもやがて逢うことをOKしてくれた。



「…遊園地の、入口で待ってる」

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