アイザワさんとアイザワさん
「初花ちゃん。ちゃんと寝てる?ちゃんと食べてる?あぁ、もう!昔に戻ったみたいじゃない!どうしたのよ?」
茜さんが心配そうに私の顔を見上げる。
「大丈夫ですよ。」
……そんなに心配されるほどなのかな?自分じゃ普通にしてるつもりなのに。
「大丈夫じゃないから言ってるの!」
朝日勤終わりに大丈夫ですから、と言う私を茜さんは強引に『Felicita』へと引っ張っていった。コンビニを出る前に日夕勤で出勤していた相澤に睨みをきかせながら……。
「何でも頼みなさい!」
奢るから!そう言って目の前にメニューを広げた茜さんを、私は不思議な気持ちで眺めていた。
茜さんって……こんな強引な人だったっけ?
まるで鞠枝さんが乗り移ったみたいだ。
そんな私の疑問が分かってしまったらしい。
茜さんがちょっと照れたように言った。
「……初花ちゃんとは長い付き合いだし……こんなに青白い顔してるのに、それを放っておけるほど私は冷たい人間じゃないの!」
「今までは付き合いが良くなかったことは認めるけどね。もう、そういうのはやめたの。生方さんが経営辞めるときに、初花ちゃんがいるから私は残る、って言ったでしょ?あれはほんとにそう思ったから言ったの。初花ちゃんのことは特別だと思ってるし……できれば力になりたい。」