アイザワさんとアイザワさん
12月22日。
私は『心の家族』に会いに来ていた。
やっと全てのことを話す覚悟ができたから。
10月から私の身に起こった事をどう口にしていいか分からなくて、しばらく葛藤を自分の中に押し込めていた。
きっと、彼女は何もかも気づいていたはずだ。
少なくとも……馨さんから、私と相澤が付き合っているということは聞いていたと思うから。
ちょっと短気な彼女が、それでも連絡をくれなかったのは……私の気持ちが落ち着くのを待ってくれていたのだと思う。
「久しぶりね初花ちゃん。」
彼女はにこやかに出迎えてくれた。その腕にはすやすやと眠る赤ちゃんがいた。
「久しぶりです。鞠枝さん。……玲くん、大きくなりましたね。」
鞠枝さんのお子さんは『玲』という名前だ。
玲子お母さんから一文字取ったのだ。
前に見た玲くんは、抱っこしてもふにゃふにゃとしていてなんだか触れるのも怖かったけど、今では首周りはしっかりとしていて、身体はちょっとむちむちとした感じになっていた。
この3ヵ月だけでも、ずいぶん変化があるんだな、と驚く。赤ちゃんって、凄い。