アイザワさんとアイザワさん

私のためにその笑顔を見せてくれるんだと思ったら……そんなに綺麗な笑顔を見せられたら、もう離れたくない……離れられない。


心は揺さぶられて……身体は溶かされて……全てを捕らえられた。


それから、私達は抱き合ったままベッドへと沈み……甘い甘い夜を過ごした。



「初花……俺の名前を呼んで。」


「い……いつきっ、んっ……あっ……樹……」



求められて、何度も何度も名前を呼び合った。お互いの存在を確かめ合いながら……



たぶん、これから何が起きても私は今日の夜のことを絶対に忘れない。



今夜は一生忘れられない夜。



私は25歳の誕生日を、目も眩むような幸福の中で迎えた。
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