理屈抜きの恋

「それ…なんですか?」

「何だと思う?」

「ば、爆弾ではないでしょうか?時限装置とか。音はしますか?」

「はぁ?」

絶対に爆弾ではないと思うけど、真面目に疑っている彼女を見ると笑える。

「その発想はどこから来るんだよ。」

「だって、差出人不明。書類にしては重そう。贈り物をするには時期的におかしい。総合的に判断すれば爆弾の可能性を否定出来ません。副社長、誰かに恨みでも?あ!女関係?!小柄な女性って言っていましたよ?」

どれだけ俺はふしだらな男だと思われているんだ。
初めて会った時のホストの姿が今もまだ焼き付いているとか?

「俺は彼女を作った事なんてない。」

「あ、そうなんですか。そしたらこれ、なんの恨みの品ですかね?」

俺の女性関係には興味ないのかよっ!
そう突っ込みたかったけど、なんか自分で話を振るのも虚しいし、目の前にある差出人不明の贈り物をそのままにしておくのが気持ち悪くて、さっさと処理してしまおうと手を伸ばす。

すると彼女は見たいような見たくないような感じで俺の周りをうろちょろし始めた。
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