理屈抜きの恋

「なるほどね〜。そりゃ副社長に付けたくなる訳だわ。」

「さすがです!撫子さん!スポーツに例える辺り、スポーツ好きな撫子さんらしいですよ!」

「でも、副社長は私なんていなくてもきっと一人で仕事はこなせたと思うよ。体調崩してからは仕事の量が減った気がするし。」

最近は電話が鳴ると副社長が先に取り、対応することが増えた。
今日だって残業になるかもしれない、と考えていたけど、電話対応を代わってくれるおかげで集合時間に遅刻することなく退社出来た。
それは今日に限っては本当にありがたいけど、任せてもらえていた方が心情的には嬉しかったのに。
肉体的に悲鳴を上げたから仕方ないのだけど。

「それで?これからどうするんですか?」

「どうするって?」

「告白するんですか?」

「え?」

細井さんが目を輝かして見てくるけど、告白なんて考えにも及ばなかった。


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