理屈抜きの恋
最上くんのこと、忘れていたわけではない。
副社長が食事に誘ってくれたのだって、この事を知りたいのだということは想像していた。
でも、話すべきなのかすごく迷う。
「言いたくないか?」
当事者がいない場でその人のことを話すのが躊躇われる。
悪口や噂の類ではなく、実際に目にしたものだから話しても良いのだろうけど、この話をするには自分の過去を話さなくてはならない。
その話をして副社長がどんな反応をするか、少し怖い。
副社長から視線を外し、手元の麦茶に視線を移す。
「撫子。こっちを見てくれないか?」
副社長の優しい声に顔を上げると顔に手が伸びてきて、頬をゆっくりと撫でられた。
「俺は撫子のことが知りたいんだ。撫子が困っているのなら力になりたい。悩んでいる理由を教えてくれないか?」
「分かりました。でも、先に私の過去の話しをさせて下さい…」
副社長が食事に誘ってくれたのだって、この事を知りたいのだということは想像していた。
でも、話すべきなのかすごく迷う。
「言いたくないか?」
当事者がいない場でその人のことを話すのが躊躇われる。
悪口や噂の類ではなく、実際に目にしたものだから話しても良いのだろうけど、この話をするには自分の過去を話さなくてはならない。
その話をして副社長がどんな反応をするか、少し怖い。
副社長から視線を外し、手元の麦茶に視線を移す。
「撫子。こっちを見てくれないか?」
副社長の優しい声に顔を上げると顔に手が伸びてきて、頬をゆっくりと撫でられた。
「俺は撫子のことが知りたいんだ。撫子が困っているのなら力になりたい。悩んでいる理由を教えてくれないか?」
「分かりました。でも、先に私の過去の話しをさせて下さい…」