理屈抜きの恋
「付き合っていません。」

聞かれるたびに違うと言っているのに、どうして真実は噂として流れてくれないのだろう。
先輩に聞くのも違うような気がしたけど、「どうしたら良いと思いますか?」と聞いてみた。

「もうさ、いい加減付き合ったらどうなの?」

「え?どうしてですか?」

「あなたが外村さんと付き合ってくれれば都合がいいのよね。」

都合って何?
外村さんと付き合うかどうかなんて、そんなの私と外村さんの問題なのに、誰の都合を考えなくちゃいけないの?
全く理解出来ず黙っていると追い打ちを掛けるように先輩が耳元で囁いた。

「どうせまだ男を知らないんでしょ?あなたを溺愛する外村さんならきっと手取り足取り優しく教えてくれるわよ。」

この一言で積りに積もっていた感情が爆発した。

「どうしてそんなこと言うんですか?そういうことは好きな人とするべきでしょう?私、外村さんのこと、好きじゃないですっ!」

そう言い切ると、なぜか先輩は私から目を逸らし、廊下へと続く扉の方に視線を移した。

何?
そう思って先輩の視線の先を辿るとそこにいたのは

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