理屈抜きの恋
先にやって来たのは小田先輩だった。

「撫子…久しぶりね。」

「お久しぶりです。突然、お呼び立てして申し訳ありません。」

「話を聞いたのね?」

「はい。」

「えっと、それで副社長は今、どちらへ?副社長から話があるって呼ばれたんだけど。」

副社長には席を外して貰った。
これは私たち3人の問題だから副社長を巻き込みたくなかった。
そう伝えると先輩の表情が引きつった。

「最上くんも呼んだの?」

「はい。もうすぐ来ると思いますが。小田先輩、大丈夫ですか?」

顔色がみるみるうちに悪くなる様子に先輩への不信感が募る。
部屋を出て行こうとする先輩の前に立ちはだかると、最上くんが室内に入って来た。

「失礼します…って、小田先輩が…どうしてここに…」

「最上くん…」
< 190 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop