理屈抜きの恋
その瞬間、時間が止まったかのような感じがした。
決して会ってはならない人同士を引き合わせてしまったような、張り詰めた空気が室内に広がる。
その空気を切り裂いたのは小田先輩だった。
「もうこんなことやめましょう。」
「こんなことってなんだよ?」
「副社長に全てを話したわ。」
「な、何言っているんだよ?何を話す事があるんだよ。おかしな事を言うなよ。なあ?撫子もそう思うだろう?」
無理と明るくふるまうかのような最上くんの大きな声が静かな室内に響き渡る。
その違和感に最上くんの方を向くと、口元だけに笑みを浮かべた最上くんの動揺している目と合った。
「最上くん…?」
「何だよ、撫子まで俺を疑っているのか?もしかして先輩から何か吹き込まれたのか?」
何も言えずに黙っていると、両肩が強く掴まれた。
必死さが伝わるような強さに痛みが走るけど、それには気に留めず、最上くんから先輩に視線を移すと「信じるなっ!」と大声を上げた。
「先輩は俺が撫子のことを好きなのが許せないんだ。俺が好きな子を懲らしめてやりたくて、わざと混乱させるようなことを言っているんだよ!」
視線を先輩の方に向けると、先輩は目に涙をためながら首を横に振っていた。
その表情に心がかき乱される。
「小田先輩。最上くんの言っていることは本当ですか?」
「本当だよ!信じてくれよ、撫子!」
「ごめん、最上くんに聞いているんじゃないの。小田先輩に聞いているの。」
しっかり強く言い切ると、小田先輩は嗚咽を漏らしながら口を開いてくれた。
決して会ってはならない人同士を引き合わせてしまったような、張り詰めた空気が室内に広がる。
その空気を切り裂いたのは小田先輩だった。
「もうこんなことやめましょう。」
「こんなことってなんだよ?」
「副社長に全てを話したわ。」
「な、何言っているんだよ?何を話す事があるんだよ。おかしな事を言うなよ。なあ?撫子もそう思うだろう?」
無理と明るくふるまうかのような最上くんの大きな声が静かな室内に響き渡る。
その違和感に最上くんの方を向くと、口元だけに笑みを浮かべた最上くんの動揺している目と合った。
「最上くん…?」
「何だよ、撫子まで俺を疑っているのか?もしかして先輩から何か吹き込まれたのか?」
何も言えずに黙っていると、両肩が強く掴まれた。
必死さが伝わるような強さに痛みが走るけど、それには気に留めず、最上くんから先輩に視線を移すと「信じるなっ!」と大声を上げた。
「先輩は俺が撫子のことを好きなのが許せないんだ。俺が好きな子を懲らしめてやりたくて、わざと混乱させるようなことを言っているんだよ!」
視線を先輩の方に向けると、先輩は目に涙をためながら首を横に振っていた。
その表情に心がかき乱される。
「小田先輩。最上くんの言っていることは本当ですか?」
「本当だよ!信じてくれよ、撫子!」
「ごめん、最上くんに聞いているんじゃないの。小田先輩に聞いているの。」
しっかり強く言い切ると、小田先輩は嗚咽を漏らしながら口を開いてくれた。